エイプリルフールに
本当は突拍子もないウソとかジョークを言って、
相手を困らせてみて、喜んでみたいけれど、
なんだか大人になるにつれて、
いろいろと考えてしまって、
結局なんのウソもつかないで終わってしまう。
「モン・パリ」
原題は「人類が月面を歩いて以来の最も重大な出来事」。
B級感たっぷりの出来。
当時パートナーだったカトリーヌ・ドヌーヴと
マルチェロ・マストロヤンニ主演の1973年作品。
男の人が妊娠なんてあり得ないと思っていたけれど、
男用の可愛らしいパッチワークやふりふりのマタニティ姿や、
「あ!蹴った!」と喜ぶ男の人の顔とか
産婦人科に並ぶ男の行列とかを想像すると、にやっとしちゃう。
今まで観てきた映画の中で、一番住まいが小規模だった。
古いパリのアパートで1LDKかな。
家族がぎゅっと小さく住んでて、ドアが少ない。
共働きで家政婦さんがいて、歯が抜け落ちそうな子供がいて。
毎日夜ご飯はチキンで栄養偏りがち。
そんな生活が身近に感じることができ、
共感できて嬉しかった。
ドヌーヴの彼女独特の弱気なかすれ声が素晴らしくて・・・
グッとくるシーンがたくさんあった。
昔みた映画の好きなセリフ。
「私は全てに責任があると思う。自由だから。手を挙げるのも私の責任。右を向くのも私の責任。不幸になるのも私の責任。煙草を吸うのも私の責任。目をつぶるのも私の責任。責任を忘れるのも私の責任。逃げたいのもそうだと思う。すべてが素敵なのよ。素敵だと思えばいいのよ。あるがままに見ればいいのよ。顔は顔。お皿はお皿。人間は人間。人生は人生。」
この言葉に全てを影響されたわけではないけれど
一つ一つに理由を持つことで
世界は大分カラフルになると気付かされた。