どうしようもなくムシャクシャして、会う人会う人に中指を立てたくなる日があって、噛み付きたい日がある。そんな時、決まって思うのが「ああ、わたしに本と映画が足りない」っていうのと「お部屋を今すぐ掃除しなきゃ」という二点について。
そんな時、私が読むのは男の子が読むような性的要素たっぷりの本だったり、映画は男の友情モノ、またはアダルトモノが多い。(最近のAV女優ってなんであんなに可愛いの?)
そんなムシャクシャした夜、私は24時間営業のレンタルショップに走って借りたのは三本でした。
人生全ての出来事にイエスと言い続けることに取り組む男のストーリー「イエスマン」と癒しを求めた結果、シマリスが歌って踊る「アルビン」と、それとクソ大好きな「50/50」という、栄養ドリンクよりも強い、私専用の元気になるための映画三本でした。
「50/50」この映画はガンとの闘病ストーリーなんだけど他の作品と何が違うかって、アダムは何もしないの。普通このテの映画の主人公たちは、余命が僅かと知るや否や行動を起こすでしょ?絶望にくれ悲観もするけれど、愛する者に思いを告げたり生きていた証を残そうとするでしょ? そしてそんな姿はやっぱり涙を誘うもので(そして私も大泣き)最後の命のキラメキは眩しい。 そんな描き方の映画がほとんどだった。 ところが、アダムにそんな行動力はなくて、健康な頃から覇気のある若者ではなかっただろう彼は抗がん剤治療くらいは受けるものの、その他はいつもと変わらない日常を過ごす。 親友のバカな遊びにつき合わされ、絡みづらい両親をなんとなくかわし、冷めきった恋人との関係を続けている。 そう、ガンになったところで人は突然アクティブに変われない。 冴えないアダムの日常は冴えないまま。だけど、人生こんなもんで、こういった冴えない日常からでも生きる尊さを感じられるところが、この映画のとっても良いところ。ガンをネタにナンパしたり、セックスしたり、ハッパを決めたり、丸刈りにしたり、アホみたいな可笑しさが、人生のきらめきだったりするわけだね。彼の周りにいる友達や家族の愛情も間違っているようで間違っていない、不器用な距離感に親近感が湧く。まあ、50/50は何度観たか分からないくらいMy favorite filmってことなんだよ。音楽がとても好きで、それだけでもいいのに、ジョゼフの頼りない感じとか、根暗で一生懸命なアナ・ケンドリックとか、50/50というネーミングもナイス。かっこいい。なんか、ダッサイけど素晴らしくかっこいいの!
そしてわたしが大好きなこの告白。
「君にパンケーキをつくってあげる」
ジョゼフの顔中にキスをしたい!
そんな夜!
そんな夜!
50/50
is such an amazing film! i love it.